【ラオス】中国ラオス鉄道に乗ってみたレポート。ラオスが陥った債務の罠

中国ラオス鉄道アイキャッチ画像 バックパッカー

みなさんこんにちは!

今回はビエンチャンからルアンパバーンに行った際に乗った中国ラオス鉄道について説明していきます。

実際に乗ってみた感想や、問題点をまとめていきます。

中国ラオス鉄道は、中国雲南省との国境に接するラオスのボーテンから、メコン川を隔ててタイ国境に接するラオスの首都ビエンチャンまでを結ぶ鉄道です。
総距離422.4 km。最高速度160 km/h(旅客列車)、120 km/h(貨物列車)で運行されています。

2021年の12月3日に開通しました。

ビエンチャン―ボーテン(中国との国境駅)間の406kmの全線を走るのは特急列車、普通列車があります。ビエンチャンとルアンパバーンの間だけを走る列車もあります。

今までラオスの都市間の移動はバスがメインであり、かなり時間がかかっていました。ただしこの鉄道はビエンチャンからルアンパバーンまで2時間足らずで行けるため、ラオスの観光業や交通事情の改善・促進が見込まれています。

問題点をいくつか紹介。

中国ラオス鉄道は、ラオスを発展させるための重要な要素になりうるかもしれませんが、問題点があります。

ラオス国内の区間の整備は、およそ59億ドルの建設費用のうちラオスが3割を負担しました。
しかし、その大半は中国からの借り入れで資金調達がされたため、ラオスが中国の「債務の罠」に陥ったり、債務不履行に陥ったりすることが懸念されています。
ラオスの対中債務はGDPの64.8%まで膨れ上がっており、返済能力が疑問視されているそうです。

田園風景の中に突如現れる巨大な駅舎。中は綺麗だが、街の中心部から遠すぎる。

さらにラオスには高速道路ができたため、バスでもそんなに時間がかかりません。

チケットは市内のビエンチャンセンターか駅でしか買えません。もしくはオンライン。

ビエンチャンセンターではラオスの口座がないと使えない決済アプリ、駅では現金しか使えません。
観光客は駅かオンラインでしか買えません。しかも人気の鉄道なので、乗車2日前の8時から販売されるチケットは争奪戦です。
そんな早い時間に駅になんて行けない。

となると、観光客はオンラインでマージンを抜かれて買うしかありません。正直どこが観光に寄与しているのか分からない、ダメダメなシステムだと思います。

ここから実際に使ってみた感想です!

ルアンパバーンに行く際にバスも選択肢にあったのですが、せっかくなので中国ラオス鉄道に乗ってみました。

チケットはオンラインで予約しました。料金は275,000キープで、約2,000円でした。

オンラインの予約サイトはこちら(マージン取られます)
中国ラオス鉄道の予約サイト

アプリの様子

駅に入る際には、チケットの提示とパスポートの提示が求められます。

メールで届く上記写真を用意しておきましょう。

持ち物の検査もあります。しっかりしている。

駅の中にはカフェやコンビニがあるので、暇つぶしできます。

改札が開く時間が近づいてきたので、並びます。

乗ってみると中は綺麗で、新幹線のよう。充電のソケットも座席下部にありました。

ちなみに、列車の先頭部分の写真を撮ろうと思い、ホームを歩いていたらスタッフに制止されて写真はダメだと言われました。なんでなん笑笑

ここから乗ってみた感想です。

  • 乗客の95%以上が中国人
  • その中国人は団体客が多く、ずっと騒がしい
  • ビエンチャン〜バンビエン間は景色が綺麗だが、バンビエン〜ルアンパバーン間はほぼトンネル
  • 中国のための鉄道という感じで、ラオスの交通促進に寄与しているか疑問が残る
  • 列車自体は速くて涼しく快適

という感じです。正直、ラオスがカモられている感じしかしませんでした。

車窓から見える景色は良かった。

騒がしい中国人たちに囲まれながら、ルアンパバーンに到着。

ルアンパバーンの駅から中心部までは40,000キープでミニバンに乗って向かいました。

駅舎

中国ラオス鉄道は快適ですが、マイナス要素が多すぎます。

高速道路もできて安くバンやバスでバンビエン、ルアンパバーンに行けるので、僕みたいに興味があれば鉄道でもいいですが、安く抑えたいなら鉄道は選ばないほうがいいです。

次回はルアンパバーン観光です!お楽しみに〜

コメント

  1. のぐた より:

    ラオスカモられてるってガチすか
    いやまあ駅の位置謎な理由は新聞でも読んだけどなんか施設とかある系ですか?

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